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とにかく、あまーい雰囲気に自分までもが飲まれそうになる。
それを必死に堪えるが、
隣をチラッと見て…
俺はこの部屋から、出たくなった。
風見「優木くんっ…わざわざ一緒に来てくれなくて良かったのに…!」
優木「心配だったから、…仕方ないっすよ」
コソコソと話しているつもりだろうが、俺のとこからは丸聞こえで、
俺は、周りの甘い空気に…
胃もたれを、起こしそうだ。
助けて下さい…紫桃さま…!!
俺の中でのヒーローの名を呼ぶと、
紫桃「おい、お前ら話が進んでるように見えんが」
………俺の大天使さまが神々しく現れた。
元はと言えば、此処は風紀室で、
何故、紫桃さまが居ないのだろうと残念に思っていたのだが、
どうやら、隣の部屋で仕事をしていたようだ、
紫桃「親衛隊の話をしていたのだろう?」
紫桃さまのお言葉に、周りはハッと気がついて甘い空気を無くしていく。
おかげで俺の胃もたれもスーっと消えていった。
さすが!紫桃さま…!
そう内心キャーキャーとしていたら、
ふっと笑われて、紫桃さまに肩をぽんと叩かれた。
紫桃「お前も大変なものだな」
全く表情には出していないつもりだったのだが、
そう言われてしまう。
やはり、紫桃さまは神か何かなのだろうか…?
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