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部屋を出た右京は、眉間に皺を寄せて舌打ちをした。
右京「何で……こんなに……イライラすんだよ」
むしゃくしゃする気持ちをつい吐き出してしまった右京は、
前の廊下から歩いてきた人物に気が付いた。
右京「………理事長…」
深沢「やぁ、夕霧くん。真白………あぁ間違えた。咲真くんとはどうかな?」
右京「……いや理事長。あいつが真白だって…知ってます。」
理事長は、あいつの名前を知っているのか?
そこまで興味がない。
そう思っていたはずなのに、
気が付いたらついつい理事長に聞いてしまっていた。
右京「あいつ………なんかあるんですか?自分の名前が嫌だからって人と交換なんかする奴には見えませんけど。」
気の無いフリをして理事長を見たら、理事長はいつもの柔らかい表情ではなく、
無表情でじっと見つめ返された。
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