1421人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
『ましろ』
そう呼ぶあの人を、突き放す事は出来ません。
あの人は僕にとっても…大事な人だから。
だけど、それでも…
少し思ってしまった。
自由になりたい。
ましろという名では、自分が自分じゃなくなってしまう。
真白「……あの人の優しい笑顔を思い出して… 僕は、あの笑顔から解き放たれたいって…思ってしまったんです。」
全てを知っているふかちゃん。
そのふかちゃんは、何も言わず…
ソファから立ち上がってゆっくりと僕に近づいてきました。
真白「ふかちゃ……」
名前を呼ぼうとした同時、ふかちゃんは僕をぎゅう…と抱き締めました。
最初のコメントを投稿しよう!