一章 目覚め

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カウンターを喰らった黒川 カウンターを喰らわせた獣人 ふたりは反動で床に着地をした 黒川は大きく背中を打ち、鼻からは血を流し、手を抑えた。 黒川「ッーーー!!」 宝城「だ・・・だだ大丈夫ですか!」 「ぐるるるるるぅ・・・!!」 まだ幼い威嚇をしている 黒川は部屋から退散する様に出ていった。 宝城「あぁ・・・・」 「がうううぅぅ・・・・!」 宝城は取り乱した心を抑えて前にかがむ様に座った。 宝城「ほら、大丈夫だから・・・ね?」 さっきとは打って変わってゆっくりと手を差し伸べる その手に獣人は威嚇を続ける 宝城「怖いんだよね、分かるよ、何も分からないんだよね、分かるよ・・・・」 優しい瞳で獣人を見つめる 「ぅー・・・・ぅぅ・・・・」 獣人の声は徐々に威嚇が抑えられ、そしてゆっくりと何かを開く感じがした その時だった
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