2350人が本棚に入れています
本棚に追加
タカヤもちょっと似てるなと
思っているくらいで
はっきりと私が“ナオ”だと
確信してるわけじゃないかもしれない。
それに賭けるべきか。
逃げてもタカヤが覚えていた場合。
ミホに何を言うかわからない。
だから、
知らないフリをしてやり過ごす。
シラを切りとおす。
それしか思い浮かばなかった。
「……よし」
ぱしん
自分の頬を両手で打って
トイレを出た。
最初のコメントを投稿しよう!