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最悪だ。
やってしまった。
互いのプライベートには
絶対に踏み込まない。
これも私の
ルールのひとつだった。
とうとう破ってしまった。
いま何時だろう。
せめて
夜が明けてしまう前に
この部屋を出ないと。
温人さんを起こさないよう
そっとベッドを抜け出そう。
そう思ったのに、
「帰るの?」
温かい手が
私の指先に触れた。
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