再構築

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とことん 私を甘やかそうとする悪い人。 私の髪に口づけて 彼は「泊っていけよ」と囁いた。 本当に これさえなければ良いのに。 「帰る」 「ようやく家に連れこめたと思ったが やっぱりだめか。 仕方ない。送ろう」 「いらない。 ひとりで帰れるから」 「どうやって? 電車もまだ動いてないぞ」 「いいの」
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