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結局その男も
タカヤの友人なんだろうから
あまり仲良くしたくないんだけど。
背に腹は代えられない。
他の人と話している間も、
頻繁に
正面からの視線を感じた。
タカヤが見ている。
煙草に火を点ける時に
顔をうつむけながら。
ミホに耳打ちする時に
目だけこちらを向けて。
お酒の減った
グラス越しに。
あの肉食獣みたいな目が
私を幾度となく捕えていた。
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