2350人が本棚に入れています
本棚に追加
「温人さん……シたい」
「ふ……。
本当に、どうした奈々緒?」
「どうもしてない。
ただ、いますぐシたい」
キスの合間に言いながら
彼のネクタイに手をかける。
さすがに温人さんも、
笑いながら私を止めた。
「ホテルまで待てない?」
「待てない。はやく……っ」
「わかったから。
少しだけ我慢しなさい」
子どもに言い聞かせるようにして
温人さんはもう一度深く
私に口づけてから車を発進させた。
最初のコメントを投稿しよう!