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赤信号に
引っかかる度に
キスを仕掛け
服を乱そうとする
行儀の悪い女に
温人さんは不思議そうにしながらも
笑ってそれを許してくれた。
「着いたよ、奈々緒」
気付けば
どこかの建物の地下駐車場で。
ひと気のないのを良いことに
私は運転席の彼にまたがって
呼吸すら奪うようなキスをした。
「悪い子だ」
そう言いながらも
温人さんの甘さの滲む瞳が
火がついたようにギラリと光った。
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