第1話

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信号に差し掛かった時に、俺達を見ている、否、睨んでいる女が居た。 聖美はまだ気づいていない。 大丈夫。 こんな時は、無理に走ったりせずに堂々と歩く。 アンタなんか気にしてないよってね。 聖美にも気付かせてはいけない。 でも、信号を渡りきった後、聖美が聞いてきたんだ。 「司、もしかして、さっき・・・」 気付いていた。 「大丈夫。アイツはついてこれない。いや、動けない、かな」
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