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信号に差し掛かった時に、俺達を見ている、否、睨んでいる女が居た。
聖美はまだ気づいていない。
大丈夫。
こんな時は、無理に走ったりせずに堂々と歩く。
アンタなんか気にしてないよってね。
聖美にも気付かせてはいけない。
でも、信号を渡りきった後、聖美が聞いてきたんだ。
「司、もしかして、さっき・・・」
気付いていた。
「大丈夫。アイツはついてこれない。いや、動けない、かな」
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