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滞りなく式は終わり、学生証の写真を撮りクラスへ戻り、帰宅となった。
聖美のクラスへ迎えに行くと、俺に気付いた聖美がクラスメイトに茶化されつつも、鞄を持って出てきた。
俺達はまた、校門を出たら、手を繋がなければならない。
俺にとっては、何でもないことだけど、この特殊な関係がなければ聖美は嫌だろうな。
ごめんね、とありがとうを繰り返す。
それを言われる度に、複雑な感情が沸くのを、聖美は知らない。
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