バレンタインデー

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サトウとシュラ。 アヤ「じゃあ、私も帰りますので、さようなら。」 サトウ「おお、御苦労さん~。」 ガチャッ。 サトウ「なにアヤ?忘れ物・・ってシュラか。」 アヤが帰るとすぐに、体育教師であるシュラが入って来た。 サトウ「お前さ、何回言ってもノックしねえよな。 んで、どうしたの?」 シュラ「キミに用があったのだ。 やる。」 ガサッ シュラは袋に入ったチョコを差し出した。 「あれ、お前もくれんの?」 「まあな、当然だろ。」フン 「そこまで自信たっぷりなやつ初めてみたわww ふーん、それ手作り?」 「そうだ。食え。今すぐに・・!」ドドドドドドドドドドド 「凄むなよ、怖いから。 俺さっきチョコ食ってたから、今は要らねえわ。」 「なんだと?!」 シュラが逆上するかと思ったサトウだが、予想とは裏腹に 肩を落とし、小さく俯いてしまった。 お、意外な反応。 シュラってなんかイマイチ性格掴めないだよな。 結婚結婚言ってるが、どこまで本気なんだか・・・ 「!。」 ふとシュラの手を見ると、手には包帯が巻かれ、細かい傷跡が見えた。 もしかして、これ作るために・・? こいつあきらかに不器用そうだもんな。 馬鹿なやつ。 「おい、その袋よこせ。俺のなんだろ?」 サトウはシュラの手から袋を奪い取り、中のチョコを取り出した。 「ちょっと待・・っ!」 パクッ。 「ふーん、ちょっと変わった味もするが、まあまあだな。」もぐもぐ 「ほんとか?!///」 「ああ。」 するとサトウはシュラの手を取り、包帯で巻かれた指にキスをした。 「ありがとな。」 「っつ/////////////」カアアアアアアアアアア image=480978480.jpg
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