バレンタインデー

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「しかし、その手から察するに、味には期待してなかったが、お前中々やるな。 だけど、たまに初めて食べた味が混ざってるんだよな~。」 「味に期待してないとは失礼だな、キミは。 僕は食べる専門に見えて、料理も好きなのだ。 今度他にも何か作ってやってもいいぞ。」 「へ~。・・あれ?んじゃ、その手の傷は?料理で出来たんじゃねーの?」 「馬鹿かキミは。チョコレート菓子作るだけで、こんなに手に傷ができるわけなかろう。」 「!。」 確かに。だが、そんなことよりもコイツに馬鹿って言われた方が腹立つ・・・じゃなくて、 「シュラ、その傷は・・」 「まあ、これを作る際に負った傷というのは間違いではないぞ。 これは、隠し味で使用した、あるモンスターの体液でな、そのモンスターの名は・・・・」 ガシイイィ! サトウはシュラの口を手で押さえつけ封じた。 「もういい、ヤメロ。」 「もがもが!」 「さっき感じた初めての味の正体なんて知りたくもねえ。 やっぱ、お前の料理は信用できねえな。 お前に作ってもらうぐらいなら、自分で作った方がマシだ。」 「ぷはっ!なんだサトウも料理するのか?//」 「一人暮らしなんだから、当たり前だろ。」 「じゃあ、今度一緒に料理つく・・」 「断る。」 「じゃあ、お前の手料理を食わせろ。」 「どんだけ偉そうなんだよ、絶対作んねえ。 ポチ、帰るぞ~。」 ポチ「♪」 「?!。いつから居たんだ、この子犬は?」 「ずっと居ただろ。その隅で、ずっとチョコ食ってたじゃねえか。」 「お前のペットか?」 「違う。募集中だ。」 「ならば私が・・!////」 「お前は駄目。飼い主に向いてないから。」 ギャフンッ 「さ、帰んぞ。 ・・まあ、中身はともかく、ごっそさん。また明日な。」 ポチもその後ろを追いかけて行った。 (喜んでもらえたのかは謎だが、今日はいつもより沢山話せたな/// また明日も頑張るぞ!)
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