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イレヴンとアヤ。
「イレヴンくん、チョコあげる~!」
「ありがとう。けど受け取れないんだ、ごめん!!」
イレヴンは今日何度目かの呼び出しを受け、女の子達からのチョコを断った。
「なんで、イレヴンなら喜んでくれると思ったのに・・」
「ほんとごめん、今年は一人にだけ貰うって決めてたんだ。」
教室に戻ると、アルビオレに捕まった。
「よ、色男♪
なんだよ、今年は随分ストイックなことしてるじゃんか(笑)」
「うるせーなー。」
「それで、本命からチョコもらえたのか?」
「貰うどころか、探してんだけど、まだ朝から一度も顔見てない。」ぐすんっ
「呼び出しすごいもんな、イレヴン。」
「いや、おかしいんだよ。呼び出された合間に、1年の校舎覗いてるんだけど、アヤ全然教室に居ないんだ。
いつもなら静かに読書か、次の授業の予習してんのに・・」
「ストーカーはやめろ。」
「違う!!俺、もう一回様子見てくるわ。」
アヤどこ行ったんだろ?
裏庭まで出てみると、アヤの姿を見つけた。
女の子と一緒にいるようだ。
「アヤさん。これ、私の気持ちです///受け取って下さい!」
「!?
(また女子からチョコを・・。友チョコなのかな?話したこと無いと思われるが。)
有難うございます。」
アヤにチョコを渡せた、お団子髪の女生徒は
満足したようにその場から立ち去って行った。
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