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ガサガサッ
「アヤ!」
茂みの中からイレヴンが現れた。
「?!!。先輩?!
あなた一体何してるんですか。」
「何してんのはお前だよ!!
なんでチョコ貰ってんの?
俺は全部断ってたのにさ・・(ボソッ)」
「は?今なんて・・」
「だから何でアヤはチョコ受け取ってんだ、って聞いてんの。」
「渡されたので。
というか、何を勘違いしてるのかわかりませんが
女性の・・特に学生の間では、同性でチョコを渡し合う友チョコとういものがあるんですよ。」
「知ってるよ。知ってるけど、あれはそーいうノリじゃ無かったじゃん。」
「なんですか、どういう意味ですか。
いやらしい目で見ないで下さい、気色悪いです。」
「酷い!!アヤいつにも増して酷い!」
「あなたがいきなり出て来て、喚いているからでしょう。
それより、1年の校舎まで来るなんて、何か用事ですか?」
!。そうだった!
「アヤがさ、俺が居ないと目的達成できなくて、困るかな~なんてな///」
「・・・はい?」
「だから、渡したいものあるだろ、俺に。」手を出す。
「何ですか、その手は。
もしかしてチョコくれって言ってるんですか?」
コクコクコクコクとイレヴンは頷く。
その瞳は期待に満ちた目をし、キラキラと輝いていた。
「そんな目で見つめられても、用意してませんけど。」
「え。」
「私があげなくても、イレヴン先輩なら沢山チョコ貰えますよね?
沢山あっても、食べきれないですし、虫歯になったら困ると思いまして・・・。」
えええええええええええええええええええ
終わった。俺のバレンタインデー終わった。
何だよ、虫歯の心配って。お母さんかよ、嫁に来いよ。
イレヴンは撃沈した。
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