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「うん。 やっぱ美紅の作るご飯は最高だな。 外食よりうまい」
「えっ……それはさすがに」
「本当だって。 いくらでも食べれる。 美紅お前、俺のこと太らせようとしてるだろ?」
「あれっ、バレた?」
ぺろっと舌を出すと、「こらっ」とお兄ちゃんに優しくデコピンされた。
……美味しさのスパイスは愛情だよ。
普段表現できないから。
こっそり気持ちを込めて作ってる。
「ふぅ、食った食った」
食べ終わると、お兄ちゃんはお皿をシンクへ運んでくれた。
「洗おっか?」
「いいよ、いいよ。 お兄ちゃんは具合悪いんだから、部屋でも戻って寝てたら?」
「んー、もう少しここにいる」
そう言ってまた椅子に座った。
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