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私の素肌に触れたお兄ちゃんの手のひらが、ヒヤリと冷たくて。
ピクリと反応した私の身体に、優しくクリームを塗っていく。
くまなく、全身に……
丁寧に、ゆっくりと。
その動きが、なぜか凄く、艶かしく感じてしまって。
「お兄ちゃん、もういいよ。 お母さんたち戻ってくるし……」
なんでだろう。
この光景を、両親には見せてはいけないと本能が言っていた。
「なんで? お前の肌白くて綺麗なんだから、ちゃんと塗んないと」
お兄ちゃんは私を放してくれない。
「だ、ダメだよ……」
なんでダメなの?
頭の中で自問自答する。
だって、私は女の子で。
お兄ちゃんは、男の子だから。
こんな風に身体を触らせたら、イケないんだよ……。
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