第1話
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「ただいまー。 うわ、スゲーいい匂い!」 帰ってきたお兄ちゃんは、玄関の戸を開けてすぐにダッシュでキッチンへやって来た。 「お兄ちゃん、おかえり」 「ただいま! うお、ヤバイ、よだれが……」 「もぅできるよ。 早く手を洗ってきなよ」 「わかった! 先に食べんなよ」 お兄ちゃんはニコニコ顔で、またもやダッシュで洗面所へ向かった。 「なんだ、元気じゃない……」 思わずクスッと笑ってしまった。
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