それはきっと、お布団的な出逢い

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次第にお布団が俺の体温で温もりに包まれると、そこから先はもうオンリーマイプレシャスワールド。絶妙な温もりと弾力の抱擁が奏でる俺だけの至福のひととき。こいつを抱き、こいつに抱かれることで俺はその日初めて完全な安堵を手にする。 そして完全な安堵を手にした俺は、俺の全てをこいつに委ね、精神及び筋肉の全てを脱力し、眠りにつくのである。 ちなみに俺はこいつのことを、親しみを込めてオフトゥンと呼んでいる。特に意味はない。気がついたらそう呼んでいたのだから。 俺はオフトゥンを、今日は一段強く抱き締めると、そのまま吸い込まれるようにスヤァと眠りについた。
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