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時刻は日付が変わろうかとする数分前。執務室にはハボックとその上官マスタング大佐が定時から大幅に上回る残業を片していた。
「ハボック。」
「はい?」
「ハボック特製のキャベコロが食べたい。」
[キャベコロ]とは合い挽き肉とキャベツの細切りを割合よくこねて揚げたメンチコロッケのようなもので、ハボックの得意とするメニューの1つだ。
「ま~たッスか?気に入ってくれてるのは嬉しいんすけど こんな時間に食べると太りますよ?」なにせ油で揚げるのだ。真夜中に食べるには高カロリーすぎる。
「腹が減っては戦は出来ぬ。東方の島国のコトワザがあるのを知らんのか? それとも、このまま私の仕事の能率が下がって残業が長引いても?」
…ほとんど脅しじゃないッスか。
「あー、もう分かりました!んじゃ食堂のキッチン借りてきます。30分くらいで作れると思うんで後で降りて来て下さいね。」
「頼む。ああ、あとミルクプリンも食べたい。」
「……かしこまりました!但し、大佐はその机に乗っている書類半分は片しといて下さいよっ」執務室を後にハボックはキッチンへ向かった。
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