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2月24日月曜日
『おはよう』
「おはよう」
『ちゃんと仕事しいや。』
「うん。」
なんかぎこちない…
考えるのがうっとおしくなって、俺は会社を飛び出た。
ヤケクソで、大手スーパーの役員さんとあった。
「君なぁ。
ええもん持って来てんのに、全然楽しそうちゃうなぁ?
この未来通信は、なんかマズイもんでも抱えてるんか?」
「いえ…とんでもないです。」
「せやったら、なんでそんなつまらなさそうやねん。」
「実は、好きな女の子がいまして…」
っわ、やってもた。
公私混同も甚だしい。
ワッハッハッハ。
「面白いなお前。」
「いやいや…すみません。」
「お前もう、全部話せよ!
俺に面白い話を期待させたお前が悪い!」
「はぁ。」
もうどうにでもなれぇ!
ヤケクソになって、美奈との全てを話した。
「そらお前悪い。
お前な、その気で泊まって、抱きしめられて、何もなしって…
可愛そう美奈ちゃん。」
この人本気なのか?
ふざけてんのか?
「まぁええわ。自分楽しませてくれたから、試験的にその未来通信のシステム入れてみよ。」
「本当ですか?」
「おう。男に二言はない。
その代わり、ちゃんとうちが利益出るようにやれよ!」
「はい。男の約束です。」
何かわからんうちに、美奈のお陰で契約になった。
会社に戻った俺は、美奈に報告した。
「まさかまさかで、○○○○が契約してくれた。
今度、美奈を連れて来いって。」
そう…帰り際に、今度美奈を連れて来いって言われたのだ。
『はぁ?なんで私が?』
「いやぁ…色々あって…
あっ!ほら。一人でシステム起動させても管理が大変やから…」
苦しい言い訳…
またこれが波乱の幕開けになるとは思いもしなかった。
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