9人が本棚に入れています
本棚に追加
ドン!
美奈が、俺に頭突きをした。
『ちょっと優しくしたからって勘違いせんといて!』
そう言って背中を向けてしまった。
美奈の後姿…
薄っすら耳が赤い様な気がするけど、触れないでおこう。
『私、とりあえず…
洋の仕事が落ち着くまで、もういぢわるしないから…』
「マジで?」
信じられない言葉に耳を疑ったが、後ろ姿の美奈が黙って頷く。
やべえ。
可愛いすぎる。
思わず後ろから襲いそうになる。
前例があるだけに我慢…
「なぁ…俺、美奈の事好きやから…」
黙って頷く美奈。
「俺、美奈のためなら頑張れる。
だから付き合っ…」
すると、美奈は振り返って遮るように口を開いた。
「嫌や…
もう友達にも、先輩後輩にも戻れなくなるから…
それ以上言わんといて…」
これで3度目…
立ち直れない…
男として見れないって事?
こんな、友達のような、先輩後輩のような、妹のような関係…
終わりを迎えるなんて考えたくもない。
それは俺も同じ…
美奈それが美奈の答えか…
でも、俺…
3月14日…
この日までは諦めない。
頑張るよ俺…
美奈が振り返るまで…
そして、今夜も2人背中合わせで…
最初のコメントを投稿しよう!