身近な君へのホワイトデー

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ドン! 美奈が、俺に頭突きをした。 『ちょっと優しくしたからって勘違いせんといて!』 そう言って背中を向けてしまった。 美奈の後姿… 薄っすら耳が赤い様な気がするけど、触れないでおこう。 『私、とりあえず… 洋の仕事が落ち着くまで、もういぢわるしないから…』 「マジで?」 信じられない言葉に耳を疑ったが、後ろ姿の美奈が黙って頷く。 やべえ。 可愛いすぎる。 思わず後ろから襲いそうになる。 前例があるだけに我慢… 「なぁ…俺、美奈の事好きやから…」 黙って頷く美奈。 「俺、美奈のためなら頑張れる。 だから付き合っ…」 すると、美奈は振り返って遮るように口を開いた。 「嫌や… もう友達にも、先輩後輩にも戻れなくなるから… それ以上言わんといて…」 これで3度目… 立ち直れない… 男として見れないって事? こんな、友達のような、先輩後輩のような、妹のような関係… 終わりを迎えるなんて考えたくもない。 それは俺も同じ… 美奈それが美奈の答えか… でも、俺… 3月14日… この日までは諦めない。 頑張るよ俺… 美奈が振り返るまで… そして、今夜も2人背中合わせで…
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