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2月28日金曜日
朝一番、受付から電話があった。
「高田とおっしゃる方が未来通信の件で、宮下君と社長か上司の方とお会いしたいと言うことですが…」
高田?誰?
思いあたる高田という人…
トラブルを起こした大手スーパーの社長ぐらい。
もしその人だったら、俺は終わりやな…
エレベーター前まで迎えに行く。
エレベーターが開いた時になるチーンて音は、俺の人生終了の音に聞こえた。
高田社長…
「宮下君。お出迎えありがとう。」
「どうぞこちらへ」
応接に通し、山下部長へ報告と同席のお願いに向かった。
高田社長の説明をした途端、山下部長の顔色が変わるのがわかった。
「お前…他の取り扱いまで外されたらクビじゃ済まんぞ…」
そうやろな…
背中にゾクゾクと冷たいものが走る。
血相を変えた山下部長は、応接に向かう。
部屋に入るなり、「この度は、うちの宮下が大変ご迷惑をお掛けしました。本来なら私共がお詫びにお伺いしなければならないところを、社長自らお越し頂きありがとうございます。」と深々と頭を下げた。
「いえいえ。
今日はその事で参ったんです。」
「本当に申し訳ありませんでした。」
もう一度頭を下げて、高田社長の次の言葉を待った。
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