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「まさか.......人間?」
周りも召喚陣から現れた人間を見てざわつき始める。
「おい、あいつ人間を召喚したぞ!」
「もしかして、ガルドーさんも本当は落ちこぼれなんじゃ.....」
どうして?今まで死に物狂いで努力して、やっと支配から抜け出せたと思ったのに.....また振り出しに戻るの!?
「なぁ、これってやっぱり使い魔の召喚か?」
「うるさい!なんで......なんで人間が出てくるのよおぉぉぉっ!」
「ガ、ガルドー、落ち着けっ!!」
私の気持ちも全く知らずにどうでもいい質問をするそいつ。
苛立ちが頂点に達した私はありったけの魔力を込めた白炎と黒炎の混合魔法を召喚陣の男へと放つ。
「黒炎と白炎!?あれって混ざらないはずじゃ───!?」
男は何かを言いかけるが、先に私の魔法がぶち当たり、召喚陣を中心に大爆発が起きる。
「はぁっ、はぁっ.............あっ!」
またやってしまった.......感情もろくに操ることも出来ずにあんな高威力の魔法を使ってしまった。
完全に人殺しになってしまった.......もう逃れられない....。
「あーあ、俺がいなかったら死人が出てるぞ?」
「ぁあ............え?」
周りの煙を吹き飛ばして現れたのは召喚陣から出てきた少年だった。
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