主人と使い魔の距離

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───陽姫side─── 「やれやれ、焦った焦った」 喚びだされたすぐ、白炎と黒炎の混合魔法が飛んでくるとは思わなかった。 「なんで.......人間が......?」 そしてその混合魔法を放ったその女の子は今だに信じられないという顔をしている。 身長は俺よりも高く、スレンダーな風に見える。ミニスカートから見える脚はとても白く細い。 そして白く長い髪が腰あたりまで伸びていて、小さな顔にはスッと通った鼻、白い肌、しっとりとした唇があり、その全てと対照的な真っ赤な瞳は宝石のようだ。 まるでどこかの絵本から抜け出してきたお姫様ようだと言ってもいいくらいの美人がそこにいた。 「なぁ、いい加減正気に戻ってくれないか?状況を把握したいんだが.....」 「.........めない」 女の子は呟く。声が小さすぎて全く聞こえないんだけど....。 「おい、聞いてるのk「あんたなんか認めないっ!」うおっ!?」 女の子は白炎と黒炎の身体強化を施し、魔武器と思われる双剣を持ち俺に肉薄してくる。 双剣は片方が真っ白な刃で、もう片方が真っ黒な刃だ。 なんかやばそうだし、俺も応戦するかな。
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