主人と使い魔の距離

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「はいはい、ストップ!」 だが、その動きを止める人物がいた。 黒に金の装飾が施された棒を持って女の子の双剣を止めたのは、ボサボサの黒髪にクタクタのジャケットを着た男だった。 「デンバート先生、なぜ邪魔をするのよ!?」 「今は召喚の儀の最中だ。気に食わないなら後でやれ。 それとも......今、俺と殺り合うか?」 全身から放たれる殺気に女の子は身体がすくむ。 にしても凄い殺気だ。俺でも肌がピリピリするほどとは......中々の強者だ。 それにここの空気の魔力含有量から考えてこの世界はフレジリアよりも強い奴がゴロゴロ居るだろうな。 「まぁまぁ、それよりもなm「きっ、禁忌召喚だー!」 今度は禁忌召喚かよ.....騒がしい世界だな、ここは。 振り返って見てみると、他の召喚陣から現れたと思われる死神と、聖剣らしきものを持った男が戦っていた。 「あーあ、あの聖剣の能力じゃあ死神が負けてしまうな...。 ちょっと行ってくるわ」 「えっ?.....ちょっと、待ちなさいよ!」 不意に俺の身体を魔力で出来た鎖が縛り上げる。そして理由は分からないが、女の子はとても不機嫌そうだ。 「普通の人があんなのに敵うわけないでしょ!!さっさと逃げさない、私が行くから....」 こいつ、身体を震わせてなにを言ってるんだか.....。
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