主人と使い魔の距離

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「おい、名前は?」 「ふぇっ?」 不意に投げかけた質問に女の子は変な声をあげるが、すぐさま気を取り直して口を開く。 「........私はレミオラルド・ガルドーよ」 長い名前だ。あだ名かなんかつけるか。 「じゃあ名前長いからレミオって呼ぶわ。それと、俺を喚びだしたんだからもうちょっと自信もてよ」 「えっ?.......あっ!」 俺は拘束から抜け出し、死神の元へと向かった。 『クッ、マサカニンゲンガココマデヤルトハ....』 「僕の前では誰も死なs「邪魔」がはっ!?」 とどめを刺そうとした勇者(仮)の聖剣を神力で強化した腕で弾き、龍力を纏った脚で蹴り飛ばす。 『オマエ........ソノチカラハ!?』 「気にするな。それよりも早く魂の回収をしろ。俺が奴を引きつけておくから」 そう言うと、死神は『カタジケナイ』と言って禁忌召喚を行ったと思われる男子生徒達の元へと向かっていった。 「やっ.....やめろぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 壁から這い出てきた勇者(仮)は全身から光を放ちながら死神へと肉薄する。 あれがいわゆる勇者覚醒ってやつかな。 「だが、邪魔はさせない」 「ッ!?」 勇者との距離を一瞬で詰め、覚醒で少し強そうになった聖剣を神力で強化した腕で防ぐ。
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