出会いは急にやってくる

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「っ!?.......はぁっ、はぁっ....」 嫌な夢だった....。久しく見なかったのにどうして? 身体を起こし軽く伸びをする。普段ならこんな朝早くに起きないけど、今日はいつもと違うみたいだ。 「まぁ、せっかく起きたんだし.........今日は朝から誰をいじめようかしら.....」 私はこれから起きることなど全く予想もせずに顔を洗い、朝食を食べ、そして家を出た。 学校へ向かう最中、いつもはいない私の姿を見た生徒たちが蜘蛛の子を散らすように逃げていく。 気分は良くはならないけど、これも私が望んだこと。それが1番安全だから......。 そして歩くこと10分、私は自分の通っている学校、エルイジャ魔法学校に着いた。 「あっ.........ガルドー........さんじゃないですか」 校門で体格のいい男の先生に声をかけられる。ちなみに私の名前はレミオラルド・ガルドー。 私としてはこの名前は嫌なんだけど、名前を変えられるのは20歳になってから。17歳の私にはまだ無理なことなのよね。 「ガンガ先生、私が来たら何か困ることでも?」 「いっ、いえ!!滅相もございません!!」 ガンガ先生は軍人のように敬礼をする。相変わらずだわ。 そんなガンガ先生のそばを通り過ぎて、私は自分のクラスである2-Sへと向かった。 「みんな、おはよう」 教室のドアを開け、挨拶をする。中に居た人達の注目が集まり、そしてみんなの顔が青ざめていくのがよく分かったわ。
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