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「あら?私が来たのに挨拶も無し?」
私は右手に白炎と黒炎を灯しクラスメイトにそう聞く。すると全員が声を揃えて「おはようございます!」と返した。
まぁ、許さないけどね。
「今日はいつも以上に可愛がってあg「ホームルームはじめっぞー。」あら、残念」
腕に灯る炎をクラスメイトに放とうとした瞬間、担任の先生が入ってきた。
「おぉ!ガルドーじゃんか。今日は早いな」
「えぇ、朝早く目覚めたものですから」
この人はフリーク・デンバートと言って、学校で私と対等に話をする数少ない人。しかも、かなり腕の立つ人で、噂では全ノ王じゃないかって言われてるほどなの。
因みに、私が住んでいるこのグレンデラード帝国には『王』という制度がある。
各属性を極めた人がそれぞれの属性、例えば火属性なら火ノ王、水属性なら水ノ王、といったように称号を与えられる。
そして王となった人は皇帝とほぼ同じ権限を与えられ、特殊な依頼などを任されるの。
で、全ノ王は全ての属性を極めたと言われてる。本当かどうかは知らないけど。
「今日はなぁ..........だるいけど使い魔召喚の儀なんだよ。
お前ら、今すぐ闘技場にしゅーごーな?」
デンバート先生はそう言うと、1人転移で闘技場へと向かった。
さて.......私も行こうかしら。
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