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私の使う黒炎は普通の炎よりも火力が圧倒的に強く、炎すら燃やすことができるほどだ。
それに普通、学生が黒炎を消すなんてことは出来ない。最低でもギルドランクSSくらいの実力は必要になる。
でも、この子は別格。魔力コントロール、魔力量とも学生の域を遥かに越えている。まぁ、私が言えたことじゃ無いんだけどね...。
「そんなことよりもいい加減私に構うのはやめたら?あなたも怖がられるわよ?」
「構うに決まってるでしょ?私とレミオは友達なんだから!」
友達..........ねぇ。全くその言葉ほど不快になる言葉は無いわね。
「はいはい。私は友達なんて必要無いの、分かる?」
「そんなことないよー、楽しいって!」
ヘイトと会うといつもこのやり取りをする。
友達がいらないのは本当のこと。だってそれは人との関わりを持つということ.......私が1番嫌なこと。
『この疫病神めっ!!』
「っ!?」
「どっ、どうしたの!?」
不意に脳裏に幼い頃の記憶がよぎる。また昔のことを思い出してしまった.......やっぱり忘れるなんて出来ないのか.....。
『次ー!ヘイト・アクセラ!』
「あっ........わ、私呼ばれたから行くね?」
ヘイトは私のことを気にしつつも召喚陣の所へと向かっていった。
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