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「ふぅ......やっと邪魔者がいなくなったわね」
私は再び壁にもたれかかる。
.........暇だし、あの子の様子でも見ようかしら。
私は召喚陣の方へと目を向ける。すると、ヘイトのいる召喚陣が凄まじい光を放ち、そしてヘイトの姿が消えた....。
「逆召喚.......ね」
逆召喚とは使い魔となりうる存在が召喚者を試すために自分の精神世界に喚びだすこと。
それもかなり高位の存在.....例えば古代龍や大天使レベルの存在じゃなきゃ逆召喚はされない。
つまり、ヘイトは物凄いのに喚ばれたって訳ね。
『貴方の力は見させていただきました。では、契約を』
一瞬で戻ってきたヘイトの目の前には3対6枚の純白の翼を携え、神々しい光を放つイケメンがいた。
「智天使ケルビムか。さすがヘイトね」
確か智天使ケルビムは熾天使セラフィムの次に強かったはずよ。
やっぱりあの子って強いんだ。もしかして王の一角を担ってるのかしらね。
「レミオー!使い魔ケルちゃんだったよー!」
ヘイトは召喚し終わったと同時に叫びながらこっちへ向かってくる。
「叫ぶのはやめなさい」
そう言いながら黒炎で出来た龍を放つけど、ヘイトは光と水の混合魔法で相殺してくる。
なんなのよ、あの子は.....。
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