雪を嫌ふ 爐の端の 家人かな (字余)

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<季題> 雪、ただし舞うのみのものは除き、吹雪も含め積もるものに限定 <季節> 冬、積雪を前提に 雪: 上記の通り、積もる雪。乃至は降り続く雪。 「行き」と掛詞を成す。 嫌ふ: 文字通り嫌悪・不悦が第一義であるが、回避や躊躇も含意。 下句の「家人」に直接掛かる連体形。同時に終止形としての解釈も可。 爐: いろり。 文字通りの爐としても好いがむしろ、暖を取るために囲むものの象徴。 端: はた。「傍」であり「側」、即ち「はし(隅)」ではない。 至近にある必要はないが、遠からず。 家人: かじん。単複不問。 ここでは、家族同然の深い関係にある親族・血族や同居人さえも含意するものとする。
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