第1話

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「おや、こんなときに珍しいね」  そこには神主がおり、和やかな表情にて歓迎してくれた。 「帰宅途中だったんですが、この雨でちょっと……」 「それは大変でしたな。どうぞ、休んでいってください」  椅子に座るなり、写真や、新聞の抜き取りのようなものがやたらと壁に貼られているのに目がいった。  それをよく見てみると、どうやら、ここは縁結びの神社であるようで、何人もの有名人がここを訪れたのらしい。  私は、それならば試してみようか、との気持ちにもなったが、少々恥ずかしい気もして、行動に移すことが出来ずにいた。
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