75人が本棚に入れています
本棚に追加
「雪村さんが好きです!俺と付き合ってください」
20XX年
人目の付かない体育館裏で告げられたのは愛の告白だった。
そこに居たのは学ランを着崩した爽やか系の少年と目を見開いて立つ一人の少女。
肩にかかる程のミディアムヘアーの少女は視線を落とし、静かに口を開く。
敦子「ごめんなさい。好きな人がいるんです」
少女の名前は【雪村 敦子】。敦子は交際を断ると少年に背を向けて離れていく。
少年はまさかフラらるとは思っていなかったらしく暫くその場に立ち尽くし、失恋を実感していた。
??「ま~た、告白されてた?」
下駄箱にて靴を履き替えていると話し掛けてきたのは一人の少年。無邪気に笑顔の少年は空の鞄を敦子の頭を小突いた。
敦子「おはよう斗真」
斗真「おう!」
敦子の友人【秋築 斗真】。高校を入学時に親友となった敦子の男友達だ。
最初のコメントを投稿しよう!