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陽菜「敦子?」
どこか表情が曇って見えたのか陽菜が心配そうに話し掛けた。おっとりした性格ではいるが、勘の良さはピカイチ。
敦子「あ、ごめん。ちょっとお腹すいた」
しかし、敦子は機転をきかせて本心を見せなかった。彼女なりに周囲の人間に気を配ってのこと。
優子「出たよ華奢体質の大食漢。食べても太らないなんて羨ましいなぁ~!」
陽菜「ねえ~」
敦子「そんなことないよ。朝一杯食べた分昼と夜は少なめにとってるだけ。バランスとってやってるだけだよ」
斗真「マイペースのくせしてストイックなんだもんな敦子は」
敦子「フフッ」
斗真の言葉に敦子は微笑。マイペースとストイック、これは敦子にとっての誉め言葉だ。
斗真「優子も見習ってみ?」
優子「朝ガッツリなんてまず無理だね」
陽菜「私も~」
二人は最初から諦めムード。斗真は二人の反応に失笑していた。
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