第1話

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陽菜「敦子?」 どこか表情が曇って見えたのか陽菜が心配そうに話し掛けた。おっとりした性格ではいるが、勘の良さはピカイチ。 敦子「あ、ごめん。ちょっとお腹すいた」 しかし、敦子は機転をきかせて本心を見せなかった。彼女なりに周囲の人間に気を配ってのこと。 優子「出たよ華奢体質の大食漢。食べても太らないなんて羨ましいなぁ~!」 陽菜「ねえ~」 敦子「そんなことないよ。朝一杯食べた分昼と夜は少なめにとってるだけ。バランスとってやってるだけだよ」 斗真「マイペースのくせしてストイックなんだもんな敦子は」 敦子「フフッ」 斗真の言葉に敦子は微笑。マイペースとストイック、これは敦子にとっての誉め言葉だ。 斗真「優子も見習ってみ?」 優子「朝ガッツリなんてまず無理だね」 陽菜「私も~」 二人は最初から諦めムード。斗真は二人の反応に失笑していた。
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