夜の森

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 夜行性の猛獣の光る目は四つだった。 「くそ!騙された!」  カイは舌打ちした。  どうやら、猛獣たちは二匹で並んで一匹に見せていたようだ。  つまり、二頭がそれぞれ片目を瞑っていたのだ。  カイの発射した弾丸は、目と目の間の急所を撃ち抜くつもりが、二頭の間を通り抜けただけだった。  
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