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恐ろしいほど頭のいい獣だ。
カイは、安定した枝に腰掛け、弾の装填を始めた。
まず、銃口から火薬を入れる。
これは、一発分を薄紙に包んである。
それを、棒でグッグッと銃口から押し込む。
次に、鉛玉をやはり棒で銃口から押し込む。
弾の装填を終えて銃を構えるカイ。
しかし、猛獣の姿はそこには無かった。
月明かりに近い場所で、カイは一晩過ごした。
ヤツラが木を登って来る可能性もあるので、良く眠れなかった。
カイにとって、久々の最悪の夜だった。
次の日の朝、大木から下りたカイは、昨夜の猛獣の追跡にかかった。
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