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「探偵部?」 「そうなの!これが結構、人気な部活らしくてさ」 高校1年の4月の終わり頃。 目の前の友達が話題にあげてきたのはとある部の名前だった。 「ふ~ん。人気なら、入ったらいいんじゃね?」 「それが俺じゃ駄目らしいんだ」 「はぁ?」 入部を断る部活とかあんの? ないよね? 「で?その部活がどうしたんだよ」 「いや、部員が可愛い」 「………」 いや、そんな真顔で言われても。 しかも、何を言い出すのかと思えば『部員が可愛い』って。 「どうでもいいんだけど」 「どうでもよくない!お前はどうしていつもそうなんだよ。探偵部っていうのはな――」 熱く語り出した友達。 長くなりそうなので、帰る準備をして教室を出た。 あのまま話に付き合ってたら、帰りがいつになるか分からない。 大体、あいつは美少女オタクと言ってもいいほどのマニアだ。 そんな美少女について語られても…。 .
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