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「もう一度聞くけど、貴方が柴崎蠍夜君?」
漆黒の髪の持ち主の声に、止まっていた俺の中の時間が動き出した。
「え、あ、そうです…けど」
「そっか~」
「え///ちょ、何…っ///」
俺が認めると綺麗な顔をズイッと近づけてくる美女。
まだチェリーな俺に何する気!?
「うん。聞いてたとおりの子ね」
「そうですね。この反応からして、まだ童〇のようですし」
今さらっと失礼な事言ったよね?
美女だからって許されると思うなよ!?
………なんて言えるわけもないチキンな俺。
「え、えーっと…」
「あ、ごめんなさいね。私は、二年の瓶李 水(かめい すい)。それで、こっちが…」
「同じく二年の蟹村 妃(かにむら きさき)です」
「そういうこと」
いや、ど う い う 事 で す か?
そんな綺麗な笑顔で言われても、分かんないんだからね?
「…えーっと、どういう事でしょう?」
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