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当然の返しをしたつもりだ。
だから、目の前にいる瓶李先輩が「何で伝わってないのかしら?」的な顔をしているのは気のせい。
蟹村先輩が「何で分かんないんだよ、このゴミ虫が」的な目で見ているのも気のせい。
………だと思いたい。
時間にすれば短い静寂。
それを壊したのは瓶李先輩。
「柴崎君。貴方を私達が所属する探偵部に歓迎するわ」
「…はい?」
『探偵部』?
えーっと、それさっき友達が言ってた部活だよな?
でも、友達は入れなかったって。
「………何で俺?」
思っていた事が口から出た。
「私、部長をしてるんだけど、あと一人が揃わなかったのよ」
「だから、それで何で俺なんですか」
「水。説明不足すぎますよ。私達の部活に入るにはある条件が必要なんです。それはご存知ですか?」
「あー、たしか友達がそんなこと言ってましたけど。…その条件って」
「名前に星座が入ってる事よ」
「………へ?」
それだけ?
つうか、何、その条件。
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