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「で、どうするんですか?」
だから、入るつもりないって言ってるじゃないか。
まぁ、これもチキンな俺としては言えるわけもない。
それに断ったら、マジで刺されそうなんだけど。
嫌だよ?この年で死ぬの。
「どうなんですか?」
「ひぃ!入る!入ります!入らせてください!!」
校舎に響き渡ったんじゃなかろうか。
あっさりと解放された俺。
少し困ったような笑顔を浮かべた瓶李先輩。
その顔すらも美しすぎます。
「ありがとう。じゃあ、さっそく部室に来て。部員に紹介するわ」
「………はい」
蟹村先輩が怖すぎて断れず、トボトボと二人の後ろを着いていく。
着いたのは、人気の来なさそうな部屋。
まぁ、探偵部っていうぐらいだし、依頼人のプライバシーを尊重してるのかな。
気乗りしない俺とは裏腹に、二人は何事もなかったかのように部室のドアを開けた。
中は広い。
空き教室を使ってるとは思えないほど、綺麗に整頓されている。
部屋の隅にあるドアは、隣の準備室と繋がっているらしい。
それから、一番重要なのは中にいる部員が全員美少女ということだ。
彼女いない歴=年齢な俺には眩しすぎるぜ。
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