AM 7:15

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 七海駅は、私鉄が乗り入れているだけの小さな古い駅だった。  駅前には写真屋さんがあり、駅と同じくらいの歴史を誇っていた。  その店の店主は、人の良さそうな老人だった。  今の時代、写真屋の経営は厳しく、収入は殆ど無い。  すでに、年金を下回っていた。  そんな彼には、一つの趣味があった。  それは、月曜日の朝、7時15分になると、同じアングルで駅の風景を撮り続ける事だった。
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