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自分の思考に浸っていた私は、美弥の声で我に返った。
「そのうち、っていつ? 今度集まる時じゃダメ?」
美弥は執拗に迫り、志保子は呆れ気味に返す。
「今はレンのことより、純の話でしょ」
「そうだね……。どうすればいいんだろう。電話にも出ないし」
良い解決案が浮かばず、私たちは考え込むように黙ってしまう。
突破口を切り出したのは美弥。
「今度は実家に行ってみない? もしこのまま、純と連絡が取れなかったら」
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