夏実(なつみ)の悩み-2

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弘文が大きく溜息をついた。 それを合図のように、美弥が恐る恐る切り出す。 「離婚の理由とか……そういうのを聞いたら失礼ですよね?」 弘文は一呼吸、置いたあと。 覚悟を決めた顔できっぱりと言った。 「僕が悪いんです。僕が彼女を傷つけたから」 「そうなんですか?」 「純はきっと実家にいますよ。今日皆さんの集まりに行かなかったのも、一人でいたいからだと思います」 弘文の言葉を聞きながら、私はどこか釈然としなかった。
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