志保子(しほこ)の悩み

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明るく健康的な魅力で、いつも男子の注目を集めていたエースアタッカーの夏実。 キュートな可愛らしさでモテていたセッターの美弥。 高校時代から群を抜いて色っぽかったアタッカーの純。 華やかな三人に比べて、私は顔立ちもスタイルも地味で色気がなかった。 高校のバレー部時代はレシーブ中心のメンバーとして、黙々とボールを拾って繋げる役目。 外せない重要な役割だけど地味。 昔も今も私の立場はいつだって変わらない。 社員約50名の工務店で働く私は、総務部課長とは名ばかりの役職で、毎日雑多な業務に追われている。
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