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駅前の賑わいから、どんどん離れるように私は歩いた。
レンに電話する落ち着いた場所を求めて。
歩いているうちに不思議とためらいは吹っ切れ、とにかく電話してみようと気持ちは固まっていた。
レストランの駐車場を見つけ、一番隅に立ち止まって携帯とメモを手に取る。
メモに書かれていた番号を押すと、すぐに若い男の声が耳に届いた。
「もしもーし」
間延びした声と共に、ざわざわした雰囲気が伝わってくる。
彼はまださっきのバーにいるのだと思った。
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