志保子(しほこ)の悩み

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「あ、あの……。さっきメモをもらった者なんですけど」 私はしどろもどもだった。 緊張のせいか思うように話せない。 「マジ? ほんとに電話くれたんだ。今どこにいるの?」 レンの口調は思った以上に気さくだった。 私も肩の力が抜け、言葉が滑らかになる。 「下北沢の駅近くよ。気になったから、一応かけてみたの」 「外にいるの?」 「うん」
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