志保子(しほこ)の悩み

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「外じゃ寒くない?」 「走ったあとだから今は平気」 「店まで戻って来れる? もうすぐ終わるから、店の前で待っててよ」 「わかった」 こんなふうにあっさり約束をして、私はバーのあるビルまで戻った。 地下のバーへは降りずにビルの入口で待っていると、5分もしないうちにレンが一人で出て来た。 「お待たせ! どうする? 新宿まで出ない?」 いきなりレンに言われ、私は驚きながらも頷いていた。
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