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レンは私と会う日を、事前に決めようとしなかった。
いつも気紛れのように電話をかけてきて、
「今から行っていい?」
と聞いてくる。
私は余程の予定がない限り断らなかった。
レンが私の部屋に来るのは、多くて週に二回。
一ヶ月近く間が空いた時期もあった。
外でゆっくりデートしたこともない。
純にレンを紹介したのは、まさに偶然のタイミング……。
二月に私と純が会っていた時。
もしレンからの電話がなかったら、二人は出会うこともなかったのだ。
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